サイバー攻撃の脅威、その現状と対策 (計装士第33号)
 
執筆者:電気通信大学教授
情報理工学研究科 知能機械工学専攻 電子制御システムコース
工学博士 新 誠一

講演会報告書作成:企画・研修委員  奥住 俊明
 はじめに
   サイバー攻撃とは、ネットワークやサーバに対してIT技術を使って行われる攻撃のことを
  言い、サイバーテロと呼ばれる場合もあります。初期はウェブサイトの閲覧機能を失わせ
  たり、ホームページの改ざん、ウィルスの感染などがありました。
   ここ数年は特定のターゲットに特定の目的をもって攻撃を加える、いわゆる標的型攻撃が
  増加してきて大きな社会問題になってきています。企業や官庁から情報を盗んだり改ざん
  したり破壊する行為が、現代社会における新しい脅威となってきています。
  近年は、サイバー攻撃の影響を受けづらいとされてきた電力・ガス・水道・交通・ビルなどの
  社会インフラを監視制御するシステムに対しても、その攻撃が発見され、重大な事象に発 
  展する事例も出てきています。
   このような社会的背景の中、この分野の権威であられます新 誠一先生に、「サイバー攻
  撃の脅威、その現状と対策」と題して、情報システム分野と我々のビジネスフィールドであ
  る計装制御システム分野についての現状と対策について、講演していただきましたので報
  告します。

・プロフィール
 1980年東京大学大学院工学系研究科修士課程終了、同年同大学工学部計数工学科助手
 1987年工学博士(東京大学)、同大学講師を経て1988年筑波大学電子・情報工学系助教授
 1992年東京大学工学部助教授、2001年同大学情報理工学系研究科助教授
 2006年電気通信大学教授現在に至る。