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活動報告(近畿)

「計装士のためのビジネス&パブリックポリシー」

活動名「計装士のためのビジネス&パブリックポリシー」
講師
アズビル㈱ ビルシステムカンパニー マーケティング本部
部長 福田 一成 講師
実施日平成26年(2014年)9月25日(木)14:00~17:00
場所TKP大阪ビジネスセンター
 大阪市福島区福島5-4-21 TKPゲートタワービル
参加者16名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者近畿地区担当幹事  三好 真二
はじめに

 平成26年度近畿地区上期活動として、上記勉強会を実施しました。
 「パブリックポリシー、政策はビジネスには不可欠の知識であり、ただ知っているかどうかで仕事の仕方も成果も大きく変わってくる。」というお話からスタートしました。
 戦後から現在に至る経済政策、エネルギー政策、環境政策の変遷、そして、これからの政策と計装技術、次世代計装技術の展望へと、BAS(ビルディングオートメンションシステム)BEMS(ビルディングエネルギーマネジメントシステム)の事例を中心に豊富な資料をもとに非常に分かりやすくご説明いただきました。

勉強会概要

 1.パブリックポリシーとは
   政策・・・ビジネスには不可欠の知識。
   ●経済政策の変遷
   ●エネルギー政策の変遷
   ●環境政策の変遷

 2.震災後のパブリックポリシー
   震災の前後でパブリックポリシーは大きく変化。
   ~省エネ・低炭素化・節電・事業継続政策と計装技術
   ●省エネ・環境パブリックポリシーの変遷と計装技術(BEMS・BASの変遷)
   ●BASにおけるBEMS機能の進化の経緯
   ●BCP(事業継続計画)のBASの基本機能
   [東日本大震災時のクラウドデータによる電力需要分析と節電効果調査事例]
   ●震災直後の電力負荷パターン調査例
   ●2011年度夏季における電力使用制限令の民生業務分野への影響度調査
   ●2011年度冬季西日本におけるピーク時の業務用ビルの電力使用状況調査

 3.これからの政策~省インフラとは
   「省インフラ」とは、これまでの大規模なネットワークインフラに依存していた社会ではなく、できるだけインフラの負担を軽減しながら、質の高い生活を維持するためのサービス提供の方法、技術、暮らし方の総称。
   ●モノもサービスも市場が縮小するシナリオを想定しておくことが重要
     2020年は縮小する現実に沿った対応へのはじまり
   ●省インフラの手法:3階層マネジメント
     施設を維持するのではなく、機能を維持する考え方
   ●省インフラの技術1
     コンパクト化、多機能化
     分散処理
     デリバリー、バーチャル化
     ・・・インフラの物理的総量を減らすさまざまな技術
   ●省インフラの技術2
     ライフサイクルコストを削減する多様な技術が必要
   ●省インフラの事例
     広域化、多機能化、工場機能のインフラ化

 4.動き始めた省インフラ政策
   ●最近の省インフラ関連政策
     ・インフラ長寿命化基本計画
     ・公共施設等総合管理計画の策定要請(総務省)
     ・都市再生特別措置法改正(国交省)
     ・中心市街地活性化法改正(経産省)
   ●省インフラの流れがスマートエネルギーにどう影響するか
   ●省インフラ時代に必要とされる計装技術
   ●省インフラ時代に必要な人材
   ●システムインテグレーター

 5.次世代計装技術の展望
   ●BASを様々なスマート技術と連携させるための技術開発
     BASを連携させることで更なる価値創造
   ●BAS(BEMS)の進化形としてのCEMS
    クラスター型エネルギーマネジメントシステム
   ●スマートグリッドにおけるBASの役割
   ●スマートエネルギーとエネルギーBCP
   ●今後ニーズが高まる計装サービス
     設備管理のクラウドサービス例
     BEMS機能のクラウドサービス
     さらなるランニングコスト削減のための省エネ
   ●BIM(Building Information Modeling)への対応

聴講風景ー1
聴講風景-2
六平計装士会代表幹事 挨拶
福田 講師
おわりに

 全体で約3時間に及びましたが、アンケートの結果からも、満足・ほぼ満足で84.6%を占めており、時間を感じさせない有益な勉強会となりました。
 計装士会としても、今後さらに、有益な情報提供、情報交換の場であるように講演会、見学会 等を企画、開催していきたいと思います。
 最後になりましたが、今回の講演会にご尽力いただきました福田講師、(一社)日本計装工業会殿の関係者の皆様と計装士会の関係者の皆様には心より感謝と御礼を申し上げます。

以 上