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活動報告(関東・甲信越)

富士電機機器制御株式会社 吹上工場

活動名富士電機機器制御株式会社 吹上工場
実施日平成27年(2015年)11月17日(火) 9:00~18:00
場所富士電機機器制御株式会社 吹上工場
  埼玉県鴻巣市南1-5-45
参加者38名(うち計装士会21名)
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者企画・研修委員 袴田 昭夫
1.はじめに

 今回は埼玉県鴻巣市にある富士電機機器制御株式会社吹上工場のショールーム「TECHNO WAVE FUKIAGE」と「TECHNO LAB」の見学会及び勉強会を実施しました。
 参加者は総勢38名、うち計装士会からは幹事を含め21名が参加しました。
 当日は池袋駅西口、東京芸術劇場前を定刻にバスで出発。首都高速及び関越自動車道を経由、途中東武東上線「東松山駅」より乗車される会員と合流し、見学先には予定通り到着しました。
 富士電機機器制御株式会社吹上工場の6階にある大ホールで昼食をとり吹上工場内の概要説明・見学及び後半には講師による勉強会を開催しました。
 見学等終了後は朝の集合場所池袋駅へ予定時刻に戻り解散となりました。 また、天候にも恵まれ会員の皆様からのアンケート結果も大変良い見学会であったと好評を頂き、盛況に開催することが出来ました。

2.富士電機機器制御株式会社について

 大ホールにて富士電機機器制御㈱吹上工場、黒川工場長様より挨拶のあと富士電機㈱北関東東支店飯嶌支店長様、富士電機機器制御㈱中尾課長様より会社概略説明と吹上工場の概要説明がありました。 

会社は1923年に富士電機製造㈱として創業し1943年に吹上工場が操業開始されました。
その後、電磁開閉器発売(1954年)・操作表示機器「コマンドスイッチ」発売(1960年)・漏電遮断機発売(1967年)、1984年に商号を「富士電機㈱」に変更。

2008年に富士電機機器制御㈱として開閉機器・制御機器・受配電機器・安全・セキュリティーソリューション・エネルギー管理機器等の事業分野と各主要製品を開発、製造、販売およびサービスを行い現在に至っています。 

国内製造拠点として、吹上事業所・大田原事業所・㈱秩父富士及び海外にも中国をはじめ多くの拠点があります。
 また、フランスで1963年に創業したシュナイダーエレクトリック㈱と一部事業を分割継承し富士電機機器制御㈱の受配電・制御機器事業における合弁事業も展開しております。 

吹上工場は東京ドーム3.3個分の広さを誇る工場で、関係会社を含めると約800名の従業員が働いており、富士電機の中では3番目に操業を開始した歴史ある基幹工場です。

 開発・設計から部品調達・部品加工・製品組み立てまで一貫したものづくりをおこなっている点も大きな特徴でもあります。また産業インフラの根幹を担う電気システムを支える「受配電・制御機器」等の開発・生産拠点でもあり、主力製品に電磁開閉器・高圧受配電機器等があります。 

吹上工場内には2012年にリニューアルオープンしたショールーム「TECHNO WAVE FUKIAGE」があり富士電機の事業、歴史、これからの受配電・制御機器の新しい姿や技術、ものづくりなどを「見て」「触って」「体感できる」施設であることから多くの見学者が来館しております。

3.見学内容

 昼食後、大ホールにて担当者様より本日の見学内容の説明及び注意事項を受け、2班に分かれて各施設を見学致しました。

(1)ショールーム「TECHNO WAVE FUKIAGE」
    ショールーム担当者の案内で各機器等の説明を受け最先端の製品に触れることができました。ショールーム内は富士電機が扱う様々な製品がわかりやすく展示されており、製品展示もテーマ別に各ブースに分かれていて見学時間が足りないほどでした。
   主な展示ブースは次の通りです。
  ・わたしたちの歴史資料
    富士電機と吹上工場の歴史や古い製品などが展示紹介されています。
  ・創エネ、省エネ
    3Dプロジェクションマッピングを使ったスマートコミュニティを紹介しています。
  ・模擬中央監視ルーム
    電力監視システムによる富士電機の関東12事業所のリアルタイムデーターを大型モニターで表示しています。
  ・機器制御
    電磁開閉器、操作スイッチ、インバータなどの各種コンポーネント製品を展示。
    各種デモ機で操作方法、動作原理などを確認できます。
  ・リニューアルとレトロフィット
    製品開発、生産を支えるコア技術への取り組みなどを見ることができます。
  ・受配電システム
    高圧から低圧までの保護機器、監視機器を実際の高圧盤、低圧盤及び壁面スケルトンを使いわかりやすく展示しているのを見ることができます。
   ・イノベーション
     一歩先を行く新しい技術と製品を紹介しています。
   ・FUKIAGE PLAZA
     吹上工場でのものづくりの取り組み、ものづくりを支える匠たちを紹介しています。

ショウルーム内説明
ショウルーム内の様子
ショールーム「TECHNO WAVE FUKIAGE」エントランスに

(2)研究開発、製品評価検証棟 「TECHNO LAB」

   エントランスホールにある大型タッチパネルを使ってTECHNO LAB にある試験装置などの紹介映像を見た後、廊下から各試験室を窓越に見学することが出来ました。
   TECHNO LAB内には次のような試験室等があり普段では見られない貴重な施設を見学することが出来ました。  

  ・特性試験室1
     実使用に即した温度にて、異常電流による動作時間を自動測定している試験室。  

  ・特性試験室2
    試作品の仕上がりを確認し、操作力や動作特性などの基本性能を検証する試験室。  

  ・遮断試験室
    事故を想定した大電流を通電し、電気的な安全性を検証する試験室。
  ・環境試験室
    環境要因(温度、湿度、気圧)による長期信頼性を短期間で加速的に見極める試験室。  

  ・試作室
    性能(機能)、構造の確認などの部品製作や製造実験を行なっている部屋。
  ・材料分析室
    素材の新規開発から製品評価のため、各種分析・調査を行っている部屋。

(3)勉強会(研修会) 

   見学後、大ホールへ戻り講師による勉強会(研修会)を行ないました。
   【テーマⅠ】「インバータによるファン・ポンプの省エネ手法」
   講師 富士電機㈱ パワエレ機器事業本部 ドライブ事業部
       技術部技術第一課 伊藤 誠 様   

1. インバータによるモータの省エネの原理と導入事例
   2. インバータ・モータ省エネの最新技術その1
     空調用自律制御系インバータ
   3. インバータ・モータ省エネの最新技術その2
     盤不要壁掛け型インバータ
   4. インバータ・モータ省エネの最新技術その3
     ・モータ効率のトップランナー規制について
     ・トップランナーモータ及び同期モータ 

  【テーマⅡ】 「省エネ対象現場に‘気付く’」 

  講師 一般財団法人 省エネルギーセンター
       技術相談員 藤田 稔 様 (富士電機㈱OB) 

   1. 省エネ対象現場を見つける
   2. 過去の気づきの例
   3. 気付き!
   4. 省エネ対象の見つけ方 提案事例その1
   5. 省エネ対象の見つけ方 提案事例その2
   6. 省エネ対象の見つけ方 提案事例その3
   7. 最後に

終了後は会員から講師の方への質疑もあり活発な意見が交換されました。

勉強会 (研修会) 風景
勉強会 (研修会) 風景
3.おわりに

 今回の関東・甲信越地区活動は工場の見学会と勉強会(研修会)をあわせた活動とな り大変有意義な一日でありました。後半に開催した勉強会(研修会)は各分野の専門講師にインバータに関するノウハウを教えて頂き、計装分野に携わっている会員の皆様も興味をもたれたことと思います。
 最後に今回、大変お世話いただきました富士電機制御機器株式会社、富士電機テクニカ株式会社、富士電機株式会社の各皆様へと関係者皆様に心より感謝とお礼を申し上げます。

以 上

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活動報告(東北・北海道)

「計装士のためのビジネス&パブリックポリシー」

活動名「計装士のためのビジネス&パブリックポリシー」
講師
アズビル㈱ ビルシステムカンパニー マーケティング本部
部長 福田 一成 講師
実施日平成27年(2015年)10月22日(水)13:30~16:30
場所ハーネル仙台 6F
 宮城県仙台市青葉区本町2-12-7
参加者20名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者東北・北海道地区担当幹事  川崎 久
はじめに

 平成27年度東北・北海道地区の勉強会を、平成27年10月22日にハーネル仙台にて実施いたしましたので、ご報告申し上げます。

開会の挨拶

 開会にあたり、担当幹事でおられる西川博康様(東芝プラントシステム株式会社東北支店)より、 開会のご挨拶をいただきました。

西川幹事挨拶
講習会の様子
講習会内容

 テーマ:『計装士のためのビジネス&パブリックポリシー』


  下記の内容について広い視野で、計装士とパブリックポリシーとして、政策とビジネスの係わり、省エネ、省インフラ、計装技術の将来展望などについて説明・解説を頂きました。

  1. パブリックポリシーとは
   ・戦後の経済政策俯瞰
   ・エネルギー政策の変遷と計装のビジネス
   ・環境政策の変遷と計装のかかわり

  2. 震災後のパブリックポリシー
   ~省エネ・低炭素化・節電・事業継続政策と計装技術
   ・震災後のエネルギー政策の変化と省エネBEMS
   ・BASのエネルギーBCP対応
   ・東日本大震災時のクラウドデータによる電力需要分析と節電効果調査事例

  3. 最新政策と計装~省インフラという技術
   ・省インフラとは

  4. 動き始めた省インフラ政策
   ・省インフラと取り入れた公共施設総合計画
   ・国土強靭化と地方創生

  5. 次世代計装技術の展望
   ・BASおよびCEMS
   ・EV充電に対応するビル管理システム

講師 福田一成様
おわりに

本講義を受講させていただき、大変勉強になったと感じています。

講師である福田様は、国の政策に携わる多くの委員を歴任された経験と知識から、私たちが係わる日常業務の視点とは異なる、パブリックポリシーとビジネスという観点から、計装士を取り巻く政策とビジネス環境について、また、それとの係わりや技術についてご説明、解説を頂きました。

時代の変遷によるニーズの変化、そして東日本大震災前後でのパブリックポリシーの変化の中で求められる省エネ、低炭素社会、BCPの流れとの計装技術やBEMSの係わりなどは、現在の社会ニーズを反映した内容で有りました。
 また、現在の日本のおかれる状況として、インフラの老朽化が進み、市場の縮小時代の背景の中で、現在の政権でも掲げる「国土強靭化」「地方創生」といった政策の下で関連予算が立案・推進され、従来の大規模インフラから省インフラという形で動き始めたこと。 

 長寿命化や合理化(コンパクト化、多機能集約化、分散化、バーチャル化など)の必要性と今後のビジネス展開の必要性、可能性。そして、すでに公共団体や地方自治体は地方創生・地域活性化の政策の下で取り組みを始めている社会状況であることが良くわかりました。そして省インフラという技術は今後必ず必要となる不可欠な技術であることが良く理解できました。

 また昨今、省エネや低炭素社会の実現という社会情勢の中で、スマートシティー、スマートエネルギーとBASの連携や、電気自動車の充電とBASの連携などの必要性、クラウド制御技術など、近い将来必要となる次世代の技術について解説いただき、我々のおかれているビジネス環境の変化と、計装士に求められる新たなビジネスチャンスも感じられました。

 最後に、ご多忙中にもかかわらず、講師としてご説明・解説頂きました福田様には厚く御礼申し上げるとともに、ご参加頂いた皆様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。

以 上

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活動報告(中部・北陸)

「再生可能エネルギーとその利用技術」

活動名「再生可能エネルギーとその利用技術」

講師
福田 一成 講師
アズビル株式会社 ビルシステムカンパニー マーケティング本部 部長
実施日平成27年(2015年)10月1日(木)13:00~16:00
場所日本ガイシフォーラム 第一研修室 (日本ガイシホール東隣 旧サン笠寺)
 名古屋市南区東又兵ヱ町5-1-16
参加者20名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中部・北陸地区幹事 柏原 達司
はじめに

  中部・北陸地区では平成27年度の上期活動として、上記の勉強会を開催しました。
以下、概要をご報告いたします。

講演内容について

 ①. 再生可能エネルギーとは
    ・再生可能エネルギーの定義・意義
    ・我が国の再生可能エネルギー推進の歴史
    ・今後の導入と技術開発の見通し
 
 ②. 各種再生可能エネルギーの特徴と課題
 
 ③. 再生可能エネルギー利用技術
 
 ④. 欧州最新事例
    ・リヨンスマートコミュニティ実証事業
    ・ドイツにおける太陽光
    ・風力大量導入エリアでの需給制御

講習風景
所 感

 あいにくの雨にもかかわらず、皆さん参加していただきありがとうございました。
 「2030年度長期エネルギー需給見通し」については経済産業省より発表され、皆さんも関心をもたれたのではないかと思います。
 東日本大震災に端を発したわが国のエネルギー自給率の低下を、東日本大震災以前を上回る水準まで改善することを目指していく上で、再生可能エネルギーは、原発依存度を下げながら目標を達成するためには欠かすことの出来ない技術であり、各種再生可能エネルギー利用技術の特徴、及びそれぞれの技術が抱える課題について解説していただきました。
 欧州最新事例の「リヨン・コンフルエンス地区スマートコミュニティ実証事業」の視察状況については、国内でも新しいまちづくりとして各所にて取り組みが進む「スマートコミュニティ構想」に関して参考になりました。
 太陽光に偏った再生可能エネルギー導入から、自然環境に左右されない多様な技術による需給の確保と、より一層の省エネルギーの進展に伴うこれからのエネルギー環境の変化に思いを馳せつつ有意義な講義を受けることが出来ました。
 講師を引き受けていただきました福田一成様には、今後も健康に留意しつつ更にご活躍されますことを願い、改めまして御礼を申し上げます。ありがとう御座いました。

以 上

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活動報告(近畿)

「再生可能エネルギーとその利用技術」

活動名「再生可能エネルギーとその利用技術」
講師
アズビル㈱ ビルシステムカンパニー マーケティング本部
部長 福田 一成 講師
実施日平成27年(2015年)9月30日(水)14:00~17:00
場所TKPガーデンシティー 大阪梅田 8階C室
 大阪市福島区福島5-4-21 TKPゲートタワービル
参加者18名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者近畿地区担当幹事  大久保 精之
講義内容

  1) 再生可能エネルギーとは
  2) 各種再生可能エネルギーの特徴と課題
  3) 再生可能エネルギー利用技術
  4) 欧州最新事例 

受講アンケート結果

  Q1.勉強内容について     満足+ほぼ満足 95%
  Q2.業務に役立つ      役立つ+少し役立つ 100%
  Q3.興味あった内容     全般に興味ありの感想、中でも欧州事例は多かった
  Q4.時間            普通 90% やや長い 10%
  Q5.勉強会に         また参加したい 90% どちらでもない 10%
  Q6.参加について       本人の希望 72% 上司の指示 17%
  Q7.計装士会へのご意    普段はここまで深く考えない部分の勉強会で有意義でした

講演風景
聴講風景
福田講師
所 感

 今回は、幅広い方に興味のあるテーマだったようで若手からベテランまで多くの方にお集まりいただいた。盛りだくさんの内容で、勉強会後のアンケート結果から役立つ内容として、太陽光発電の方向性や課題の解説、スマートグリッドの運用課題、海外の発電エネルギー事例と国別エネルギー源比率など書ききれないほどに感想があり、全体で3時間の勉強会となりましたが、講師の豊富な経験と知識で大変有益な勉強会となりました。
 計装士会としては、このような有益な情報提供、情報交換の場を今後も提供していきたいと思います。
 最後になりますが、今回の勉強会にご尽力いただきました福田講師、計装士会の関係者の皆様には心より感謝を申し上げます。

以 上

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活動報告(東北・北海道)

平成27年12月開業予定の仙台市地下鉄東西線施設   荒井駅・荒井車庫 (車両基地、研修場、車両他)

活動名平成27年12月開業予定の仙台市地下鉄東西線施設
  荒井駅・荒井車庫 (車両基地、研修場、車両他)
実施日平成27年(2015年)8月25日(火) 15:00~16:30
場所仙台市地下鉄東西線荒井駅・荒井車庫
宮城県仙台市若林区荒井字矢取東46-1
参加者26名(内計装士会8名)
主催(一社)電気設備学会東北支部
協賛計装士会 (一社)日本電設工業協会東北支部
報告者東北・北海道地区担当幹事 川崎 久
1.はじめに

 今回の見学会は仙台市交通局 東西線建設本部のご厚意により一般社団法人電気設備学会東北支部主催、一般社団法人日本電設工業協会東北支部及び計装士会の共催で実施しました。
 同施設は、平成27年12月6日の開業を目指し試験調整や開業準備の進む仙台市地下鉄の新路線である東西線の運行拠点となる東端の荒井駅と、新車両の整備検査などを実施する検修場を含む車両基地施設です。
 仙台市交通局様より施設と新車両の概要説明を頂き、車両基地と新車両、駅舎の見学をさせて頂きましたので、下記に報告いたします。

2.見学内容

 1) 仙台市地下鉄東西線の概要について
 はじめに、仙台市交通局様より今回の東西線についての概要のご説明を頂きました。
 従来の仙台市地下鉄は南北に走る路線で、仙台住民にとって重要な交通網ですが、新たな路線は東西を結ぶ新たな路線として、西は八木山動物公園駅から東北大学が整備を進める青葉山地区、交流拠点の国際センター地区、仙台の中心となる仙台駅、市街地地区、流通拠点となる東部地区などの多様な拠点を結ぶ路線で、今回の見学場所である東端の荒井駅まで、13駅、約26分の路線であり通勤通学を含め仙台市民の足となる重要な事業である事リニアモーター駆動を採用した、南北線の車両とは異なるコンパクトなサイズ規格の新車両を採用し、建設費に大きく影響するトンネル断面を4割減らして土木工事コストを削減するよう計画されている事など様々な説明を頂きました。

概要説明の様子

 2) 施設見学について
 はじめに車両基地、荒井駅周辺を一望できる屋上で敷地の配置などをご説明頂きました。
 本施設は東西線の東端の拠点駅であり、敷地周辺は区画整理と周辺施設の建設が同時に進められており、住宅施設や民間施設、公共の施設も含め様々な施設が建設中で、新しい町並みが今まさに作られている印象を受けました。

車両の見学

 新たな車両のデザインは市民の意見を広く取り入れ、「杜の都仙台」のイメージと調和を図り、街の活気と人の温かみを表現するようにカラーやデザインに配慮がなされていました。
 また、車両前面の窓のデザインは伊達政宗公の兜の前立てをイメージしてデザインされていることや、コンパクトな室内は七夕の吹流しやケヤキをモチーフとしたカラーやシートデザインを採用するなど「仙台の街」を最大限に表現した車両でした。
 また、ホームと車両との段差は車輪の磨耗を考慮した設計をし、車両内部は車椅子への対応を考慮し、バリアフリーの設備を充実させ、さらにコンパクト化を果たしながら様々な工夫で室内の快適性・利便性を損なわない様配慮されている事をご説明頂きました。

車両内の見学

 検修場では運行を控え、車両の準備やトレーニングが進められている様子や、高圧架線設備や安全設備などをご説明頂きました。  

 次に荒井駅を見学させて頂きました。
 駅舎は地下1階、地上2階の建物で、地下1階はホーム階、1階は改札や駅務員室などの駅施設をメインとした改札階2階には保育施設、メモリアル施設を配した構成で、地域と密着した利用を想定した施設とし計画されていました。

車両研修場内部

 また、改札階には一般トイレの他に「ひろびろトイレ」という多目的トイレが2箇所設置され、車椅子の方や子供を持つ家族などが利用しやすいよう工夫がなされていました。
 さらに、全駅にエレベータを採用し、ホームには転落防止用のホームドアを設置するなど、安全で安心して利用できる様に、バリアフリー設計を広く取り入れている施設であることが分かりました。

荒井駅外観
荒井駅ホーム
3.おわりに

交通局様の皆様にはお忙しい中、説明及び見学のご案内をして頂き、こころより御礼申し上げます。                                              以  上

東西線車両前にて見学参加者集合写真
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コラム

趣味の社交ダンス

計 装 士 会

横 山 洋 一

ダンスの初心者

 音楽的センスの全くない私がダンスを始めようとしたきっかけは、フィリピンの火力発電所建設へ赴任した時です。
 電力庁の職員と日本のメーカー、技術者のパーティに参加した時、食事も終わり音楽がかかると彼らは陽気にダンスを始め、そのステップはジルバを踊っていたのでした。
 ステップの全く知らない私はただ見ているだけで、ステップが分かれば楽しく踊れるのに帰国したらダンス教室に行こうと思いました。
 1年後帰国してからダンスを始めようと意を決して、ダンススタジオの前まで行くが通行人が多くなかなか入る勇気が出ませんでした。
 たまたま、通勤時の東急田園都市線の中吊り広告に“東急カルチャーB”に社交ダンスがあり、早速初級クラスに入会した。
 先生から手の左右、足は左右交合に出すと説明があり、“何を言っているんだ子供じゃあるまいし”と思ったが、横浜の住人は少し違っていたようです。
 動けばパートナーの足を踏むし、ぶつかる、ステップを考えると左右が分からなくなり同じ足を2度出す等、こんな簡単なことが何故できないのかと情けなくなる。
 1年もやれば簡単なステップの順序は分かってきたが、問題は音楽です。先生からは「動かないといいね」「音楽がないといいな」と言われる始末。「カウントの1が取れればわかるでしょう」と言うが三拍子、四拍子の一小節の中の1がどこなのか音楽を聴いてもわからないのが悲しいかな現実です。
 以降音楽のわからないまま年月が過ぎて行き、CDは何枚か購入していましたがラックにしまったまま自宅で聴いたことがありませんでした。
 努力せずして結果はあり得ないと思い、6~7年前からテープ、MD、デジタルプレイヤーと変わったがCD25枚以上、440~50曲を収録して通勤の往復、昼休み時に毎日聴きカウント、ステップのイメージをして今ではなんとか音が取れるようになり、いくらかはダンスの楽しさが分かったような気がします。

プロの個人レッスンとメダルテスト

サークルのみでは技術的に限界があると思い、先生の渋谷教室に給料が安いにも関わらづ週1回個人レッスンに通うことにしました。
 教室のメンバーの話などを聞くと“メダルテスト”があるとの事。
 これはJBDF(Japan Ballroom Dance Federation)プロダンス連盟が年3回実施するアマチュア部門のテストでした。
 スタンダードとラテン種目があり両種目共に3、2、1、ブロンズ、シルバー、ゴールド、ファイナル、スーパーファイナル級の8階級です。
 自分の実力がどの程度か3級スタンダード種目(ワルツ、タンゴ)を受験し、最終的にスタンダード種目(ワルツ、タンゴ、スローフォックストロット、クイックステップ)でスーパーファイナル級、ラテン種目(ルンバ、チャチャチャ、サンバ、パソドブレ)でブロンズ級を取得できました。
よく踊るブルース、ジルバ、マンボはパーティダンスで競技種目にはありません。
後で分かりましたが、取得の資格証の写しを添付し申請すれば地域指導員5級の資格が得られ、4級には学科のみ受験で(実地免除)資格が得られます。

地元横浜市青葉区のサークル

 メダルテストの資格も得たので地元でのんびり楽しもうと思い、インターネットで調べ青葉区のサークルに入会して4年目、メンバーも気さくな人達でダンスそのものが楽しくなってきました。
 入会3ヶ月後にサークルの先生から青葉区で年1回開催される田園都市杯ダンス競技会に「出場しませんか」と云われサークルのメンバーを紹介されたのが開催1週間前のことでした。
スタンダード、ラテン種目に2人のパートナーを紹介され、どのようなステップでやるか自分で考え、2回各30分づつ練習して新人戦に出場、結果スタンダード準優勝、ラテン3位で賞状とトロフィーを貰い、パートナー2人は入賞したことを喜んでいました。

競技選手登録

2年半前に先生から正式に競技選手登録をして各都県で開催の競技会に出場してはどうかと云われ新人戦に出場したスタンダード種目のパートナーとカップルを組むことにしました。

「スタンダード優勝 左側」

競技会はスタンダード、ラテン共各自の技量に応じて6級~1級、D級~A級があります。(A級選手は全日本、三笠宮杯等出場のレベル)初めて出場したのは5級戦でスタンダード準優勝、ラテンはミスもあり6位。
 選手登録をしてからは川崎市高津区のプロにカップルで週1回個人レッスンを受講。現在まで両種目に優勝、準優勝などで昇級し両種目共にD級となりました。
 競技会に出場しながら、青葉区ダンス連盟の理事、各地区のダンスパーティでデモやアテンダント(女性のみの競技会のリーダー役)横浜市各区対抗団体戦等出場の依頼があり、また他のサークルの応援などでダンス予定日は週5~6日と結構多忙になりました。
 今後も健康維持とボケ防止(本人はまだボケてないと思っているが)のため続けていこうと思います。

「スタンダード タンゴ」
「ラテン優勝 左側」

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活動報告(四国)

『計装士のためのビジネス&パブリックポリシー』

活動名『計装士のためのビジネス&パブリックポリシー』
講師
福田 一成 講師
   アズビル㈱ ビルシステムカンパニー マーケティング本部 部長
実施日平成27年(2015年)7月23日(木)14:00~17:00
場所サンポートホール高松 64会議室
  香川県高松市サンポート2-1
参加者19名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者四国地区担当幹事 佐藤 和宏
はじめに

 四国地区では、平成27年度上期の地区活動として、7月23日に勉強会を開催いたしました。以下に概要を報告いたします。

テーマ内容

  ① パブリックポリシーとは
     ・戦後の経済政策俯瞰
     ・エネルギー政策の変遷と計装のビジネス
     ・環境政策と計装のかかわり
  ② 震災後のパブリックポリシー~省エネ・低炭素化・節電・事業継続政策と計装技術
     ・震災前後のエネルギー政策の変化と省エネBEMS
     ・BASのエネルギーBCP対応
     ・東日本大震災時のクラウドデータによる電力需要分析と節電効果調査事例
  ③ 最新政策と計装~省インフラという技術
     ・省インフラとは
  ④ 動き始めた省インフラ政策
     ・省インフラを取り入れた公共施設総合管理計画
     ・国土強靭化と地方創生
     ・省インフラに求められる技術と人材
  ⑤ 次世代計装技術の展望
     ・BASおよびCEMS
     ・EV充電に対応するビル管理システム

福田講師
勉強会の様子
所 感

 講師の福田様が経済産業省等の省エネルギーなどに関する各種検討委員を歴任した際の、エネルギー管理システム等の計装ビジネスでは政策の影響が大きいとの経験に基づき、震災前後のエネルギー政策および環境政策の変化、国土強靭化、地方創生への取り組みなどを受け、今後展開が期待されるエネルギー管理ビジネスや省インフラへの対応などの計装ビジネスについてご講演頂きました。
 震災後の節電において施設内のエネルギー使用状況を見張るBEMSが節電ツールとして政策的に広まりましたが、これをBAS(ビル・オートメーション・システム)の一部として、停電発生時の復旧完了までの自動システムとしてエネルギー事業継続を実現できている事例を紹介頂きました。
 また、日本では、今後人口が減少し、モノもサービスも市場が縮小していくことになるが、行政は、減少する予算でインフラを維持するため、機能維持を最優先とし、施設を大幅に減らして維持費を削減する省インフラによりインフラ長寿命化を政策的に進めることになるという見解を紹介いただきました。
   省インフラの実現には、
    ・いろんな課題を知って繋ぐ人材
    ・異なる機能をシステム化していく人材
    ・モノではなく機能を中心に考える人材
 が求められており、計装屋には、そういう人が結構いるとの話を頂きました。
  今後、省インフラという新しい取り組みが普及すると、計装ビジネスの業務範囲が広がるとのお話で、計装ビジネスの更なる発展に期待が持てるご講演でした。
 最後に、ご多忙中にもかかわらず講師をお引き受けいただいた福田様に厚くお礼申し上げるとともに、講師ならびにご参加いただいた皆様の今後とも益々のご活躍をご祈念致します。

以 上

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活動報告(中国)

『計装士のためのビジネス&パブリックポリシー』

活動名『計装士のためのビジネス&パブリックポリシー』
講師
福田 一成 講師
  アズビル㈱ ビルシステムカンパニー
  マーケティング本部 部長
実施日平成27年(2018年)7月22日(水)14:00~17:00
場所㈱中電工 本店電気ビル 11階会議室
  広島県広島市中区小網町6-12
参加者27名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中国地区担当幹事 遠部 日出夫
概 要(項目)

 【内 容】
     ① パブリックポリシーとは
        ・戦後の経済政策俯瞰
        ・エネルギー政策の変遷と計装のビジネス
        ・環境政策と計装のかかわり
     ② 震災後のパブリックポリシー~省エネ・低炭素化・節電・事業継続
       政策と計装のかかわり
     ③ これからの政策~省インフラとは
     ④ 動き始めた省インフラ政策
     ⑤ 次世代計装技術の展望
     ⑥ 質疑応答

福田講師勉強会の様子
受講風景
所 感

 多数の方が、興味を持った内容として、省インフラ政策に関する技術を上げ られていました。
 少し難しい内容でしたが、専門的な計装知識を学び良かったという方が多数 でした。
 最後に、福田先生による計装士のためのビジネスポリシーについての丁寧な 説明と、海外の実態における分り易い内容に感嘆し魅了されました。
 今後とも、益々お元気で活躍されることを希望し、厚く御礼申し上げます。

以 上

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活動報告(近畿)

大阪ガス株式会社 ガス科学館

活動名大阪ガス株式会社 ガス科学館
実施日平成27年(2015年)2月10日(水) 9:00~16:00
場所大阪ガス株式会社 ガス科学館
  大阪府高石市高砂3-1
参加者14名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者近畿地区担当幹事 堀田 保
1.はじめに

 平成27年度近畿地区の活動として、2月10日に上記見学会を開催しましたので、 以下に概要を報告致します。

2.見学施設概要

 ガス科学館は、「地球環境の保全とエネルギーの有効利用」をテーマに 1982年に開館しました。映像や参加型展示物を通して天然ガスをはじめとする エネルギーと地球環境について学んだり、科学の不思議を体感できる ガスの総合科学館です。

3.見学内容

  泉北製造所の概要
   LNG(液化天然ガス)を原料に都市ガスを製造する大阪ガス㈱の主力工場です。
   人と技術で世界に羽ばたくLNG基地を目指し、都市ガスと電気と冷熱により、 マルチエネルギー事業を展開されています。
   第一工場と第二工場を合わせた面積は約100万㎡とガス送出量の約70%を製造しています。

   ・地球にやさしいエネルギーLNG
   LNGタンクは2タイプからなる。
   金属二重殻式LNGタンク・・・防液堤を有する在来型
   PC-LNGタンク・・・・・・防液堤を外層に密着させることにより、大容量化を実現いずれも、高度な安全構造になっている。

   見学コース巡回
   専用の天然ガス自動車(バス)により、現地の大型パネルを利用して分かりやすい説明を 受けることができました。

   ・泉北天然ガス発電所
   天然ガスを用いた高効率でクリーンなシステムで発電しています。
   発電方式
   ガスタービンコンバインドサイクル発電方式
   発電規模
   第二工場 1号機・2号機 合計 554,000kW
   第一工場 3号機・4号機 合計 555,000kW
   日本最大級の計110,9万kWの発電を行っています。

   ・LNGの冷熱をさまざまな分野で有効活用しています。
   LNGは-160℃という超低温の「冷熱」を持っています。
   この冷熱はLNG1㎏あたりで約920kJ(約220kcal)の機械エネルギーに相当します。
   泉北製造所では、隣接企業と共に冷熱をエネルギーに用いる液化炭酸設備・ 空気液化分離設備・LNG冷熱発電設備などの多彩な事業を展開している。

   ・ガス科学館
   世界初のデジタル地球儀“触れる地球”を体感してみよう。
   雲や海流の動き、地球温暖化のシミュレーションなど、地球のダイナミズムを 目で見て体感できます。

   気体の不思議
   -196℃の液化窒素を用いた冷熱実験や「炎色反応」「パスカルの原理」などが 理解できる参加型展示物を通して、科学の不思議を体感できます。

触れる地球
ようこそガス科学館へ集合写真
3.おわりに

 今回は、年度末の多忙にもかかわらず多くの方々に参加いただき、大変有意義な見学会になったと感じております。
 大阪ガス株式会社ガス科学館においては、製造所内の見学コースを専用のバスにて巡回しましたが、工場とは思えないくらい静かで管理されていると感じました。
 次回も多数参加していただけるような見学会を企画していきたいと思います。
 最後に今回の見学会にご協力いただいた、関係各位に厚く御礼申し上げます。

以 上

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活動報告(中部・北陸)

アサヒビール 名古屋工場

活動名アサヒビール 名古屋工場
実施日平成27年(2015年)2月9日(月) 15:00~17:00
場所アサヒビール 名古屋工場
  愛知県名古屋市守山区西川原町318
参加者23名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中部・北陸地区担当幹事 加藤 順一
はじめに

 平成26年度の中部・北陸地区計装士会見学会では、アサヒビール名古屋工場を見学しました。当日は、朝から雪が舞い一旦は止みましたが、開催時刻の少し前にまた降り出し、降雪の中での開催となりました。
 今回の見学は、本工場のエンジニアリング部が管理されているユーティリティ部分を一般のコースと併せ見学させていただけました。しかし、工場内はほとんどの部分が撮影禁止のため、本報告では限定的な写真しか添付できず残念です。
 見学の後はレセプションルームで、エンジニアリング部の部長様をはじめとした、今回お世話いただいた方々との懇親会がセットされました。懇親会ではビールに関する興味深いお話も聴くことができ大変有意義でした。もちろん出来立ての生ビールもたっぷり堪能させていただきました。今回の見学は、さすがに皆さん公共交通機関での参加でした

見学会概略

  アサヒビール 名古屋工場
    1) 見学の概要説明(レセプションルーム)
    2) 一般工場見学(ビール製造ライン等)
    3) ユーティリティ設備見学(今回特別見学)
    4) エンジニアリング部の方との懇親会(レセプションルーム)
   工場見学URL
      http://www.asahibeer.co.jp/brewery/nagoya/tour/

見学報告

 (1)一般工場見学:
    案内係りの女性にビールの製造工程やミニ知識を紹介していただきました。
    この見学では、屋外にずらりと並ぶ巨大な発酵・熟成タンクと陶壁で飾られたモニュメントホール以外の設備は残念ながら写真撮影は禁止でした。
    コースでは、製造工程を順次見ながら、分かりやすい説明をしていただきました。
    ほとんどの工程が自動化され、効率的な生産がされている工場でした。品質にも気を遣い、検査の部分だけは機械任せでなく、人が目で確認する過程が存在していました。

さらに、環境にも配慮された工場で、全設備をノンフロン化した国内初の工場だそうです。

主なノンフロン化設備は冷凍機、冷蔵庫、エアコン、自動販売機です。我々の見学日は平日なので製造ラインが稼働していましたが、休日の見学では停止した設備しか見られない為、映像で製造過程が見られるような準備もされており、見学者への気遣いも感じられました。

陶壁で飾られたモニュメントホール

 (2)ユーティリティ設備見学:
    工場を運用するためのユーティリティ的設備をエンジニアリング部の方に案内していただきました。
    ここでも環境配慮に於いて、感心させられました。ビールには欠かせない二酸化炭素を大気へ無駄に発散させないよう、回収し、液化して再利用する設備が運用されていました。
   さらに。排水から発生するメタンガスを排水設備で回収し、メタンガスで燃焼するボイラーの燃料に利用されていました。
    防犯面でも管理はしっかりしており、部外者が外部から侵入できないよう、キーボックスなどのセキュリティ設備が導入され、電子化による管理がされていました。
    ビールの原料は、麦とホップと水ですが、この水には水道水と井戸水を使用するため、活性炭濾過及び、除鉄、除マンガンを行う設備も運用されていました。この処理後に薬品などの処理がされ、ビールに適した水が作られていくそうです。

おわりに

 本工場では、健康管理のために企業向けに「お酒の正しい飲み方講座」が用意されており、新入社員のマナー研修にも生かせるとのことでした。
 最後に、見学のお世話をして頂きましたアサヒビール名古屋工場のエンジニアリング部の方々に感謝申し上げます。
 尚、今回お世話していただいたアサヒビールの方が、計装士に興味を持たれ資格取得を目指されるそうです。取得できること祈願いたします。

以 上

見学参加者集合写真 (外は雪)