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日本全国御朱印巡り

株式会社 中電工

本坊 和樹

 みなさん、「趣味は?」と聞かれて何と答えますか?自分がよく聞くのは、ゴルフとか車、バイクというのをよく耳にします。

 入社当時は、先輩から「仕事はしっかりして趣味も持たないと」と、言われても何も想像できませんでした。30代になって客先主催のコンペに誘われてゴルフは始めました。10年ほど経過していますが、それほどスコアは自慢出来るほどではありません。

 そんな折、5,6年ほど前に神社や寺にお参りした際に朱印を頂けることをテレビの情報番組で知りました。新年の初詣やお祓い等で年間でも1回程度しか行くことが無いと思います。これは、趣味としてはいいのではと思い近くの神社や寺を探してみました。

 当時、山口県周南市に住んでおり、(現在は、広島市に単身赴任中)近くには、学問の神様を祭る『防府天満宮』がありました。早速、休みを利用して参拝し御朱印と御朱印帳を頂きました。

自分としては、満足して家族に見せたのですが、冷ややかな反応で期待外れでした。これを機に山口県内を子供の部活動の送迎時に御朱印を集め始めました。また実家のある鹿児島への帰省(当時はコロナは無い)の際は、天孫降臨の地「霧島神宮」や周辺の神社等を参拝し、年末年始に東京へ行った際には、「明治神宮」や「鳩森八幡神社」、「東郷神社」などに行きました。

中国地方では、世界遺産でもある「厳島神社」、10月を神在月(かみありづき)と言われる島根では「出雲大社」の御朱印、福岡の「太宰府天満宮」の御朱印も頂きました。

神社や寺にお参りする人が増えており、歴史ある建築物や仏像の鑑賞、パワースポットとしての魅力など、「御朱印集め」もその一つになっています。以前は年配の方が多かったようですが、今では若い人もよく見かけるようになりました。修学旅行生だけでなく、海外からの観光客が御朱印帳を手に社寺をめぐるなど珍しくありません。やり始めたたら、魅力に取りつかれてしまいます。

 御朱印帳は、大きな神社や寺院ならばだいたいどこでも入手できます。価格は800~1,500円くらいです。御朱印代は、各所で異なりますが、300~500円程度です。(マナーとしてお釣りをもらうことのないようにしましょう)

最近では、清め塩を購入するようになりました。「御神塩(ごしんえん)」とも呼ばれますが、神様の御前に供え、お下げしたものです。海の恵みである「塩」自体に浄化のパワーがありますが、神社で分けて頂く「塩」は、神様の霊力が宿った強力なものです。基本的には、神前にお供えたり玄関前に盛り塩するなどがあります。その他には、仕事の出張や友人との旅行、実家等への帰省の際に「塩を携帯する」かたもおられるそうです。

私は主に自宅でお風呂の入浴剤と料理に使用しています。

最後に老後の趣味になるかどうかは分かりませんが、仕事はしっかりしていろいろ趣味を作っていければと思っています。

以上

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「“私のボランティア”」

株式会社三興(三興コントロール株式会社)

松山 聡

 「コロナ」を耳にしない日は一日も無い生活が1年以上続きますが、あらゆる事が一変し、業界によっては存続が危機的な状況にまで追い込まれ、大げさかもしれませんが時代の転機を迎えた印象もうけます。
 そんな状況下により私が登録しているあるサイトからメールのお知らせが届くようになったのもコロナの影響でした。

 サイト・・・と聞くと「怪しいサイトかぁ!?」と想像される方もいるかも知れませんが、そこは期待に反して献血です。(怪しい話題はそもそもコラムに載せられませんから・・・)
 自粛、引きこもり、不要不急の外出禁止・・・等の影響で献血者が減ってしまい、血液が不足する事で日本赤十字社から登録者への呼び掛けでした。
  何のとりえもない自分ですが、お陰さまで健康面は恵まれている事により、ボランティアの一環として献血を15年前位から現在まで続けており、以前は400mlの全血献血でしたが3ヶ月のインターバルが必要となる事から、今は数週間のインターバルで済む血小板成分献血及び血漿成分献血の成分献血を続けています。
 それにより年に4~5回は献血が可能となり37回の献血実績は自分の誇るべき回数と思い込んでおりましたが、先日その回数をはるかに上回る200回越えの人と出会う機会があり、上には上がいるものだと驚きました。

 献血を経験されない方はもともと血液が薄く、残念ながら献血に適さない方もいるかとは思いますが、中には忙しくてそんな暇は無いという理由で足を運ばない方が居るかとは思います。
  更には注射の針を打たれ「痛み」が伴う訳ですから、痛みを味わいにわざわざ献血会場まで時間を作って自ら足を運ぶ気にはならない・・・と言うのが本当の理由ではないでしょうか?

 ご存知の通り献血は土日でもやってますし、待ち時間が少なく済めば400mlなら問診、血液検査、献血後の休息迄 1時間程度で終わります。
 そもそも私が献血へ通い始めた切っ掛けは、営業で外回りをしている時に眠くて眠くて仕方なく、何処か暫く横になれるところは無いか考えていたら「献血」ののぼりと「血液が不足していま~す!」の客引きみたいなお兄さんの声が耳に入り、よし、ここで暫く寝ることにしよう!・・・と思ったのが切っ掛けでした。
 結果的には一睡も出来ずに献血を終えましたが、人の為に貢献した思いで気持ちが充実し、決して仕事をサボった・・・みたいな罪悪感は全くありませんでした。
 その日はもちろん眠気も覚めてたので、仕事をバリバリこなし一日を終えた記憶として残されております。

 確かに献血は痛くない・・・とは言いませんが、この際なので読者の皆さんに是非献血に興味を持って頂くために、私が感じる献血のイメージをお伝え致します。

1. 会場が綺麗 都内は新宿、渋谷、有楽町、秋葉原・・・と色々ありますが、何処も会場は新しくスタッフも優しく対応してくれるし、飲み物とお菓子、アイスクリームがタダで頂けます。

  1. ドリンク:お茶、コーヒー、スポーツドリンク他
  2. お菓子:お煎餅、クッキー、チョコレート
  3. アイス:バニラ、ストロベリー、チョコミント他
  4. 粗品:回数の節目にもらえる
  5. 冊子

 凄かったのは名古屋駅の献血会場で超高層階にあり眺望が良く、冬の夕方からはカップル達には絶好のデートスポットとなります。

2. 長時間でも飽きない
 400mlの場合献血自体は10分程度で終わってしまいますが、成分献血の場合は1時間弱におよびます。
 そこで成分献血の場合は時間を持て余してしまいますが読書する人が多く、テレビやDVDを観たり、私の場合は
 Netflixを観れば時間はアッという間です。

3. 健康のバロメーター
 献血し終えた翌日には採取した血液の分析結果がメールで届きますので、血液の成分で今の健康状態が把握出来きます。
 更にトレンドでも確認できるので、過去からの推移を確認する事で健康維持管理にも役立てられます。

4. 貢献度抜群!
 なんと言ってもほんの一時的な痛みなど苦にならない、健康の御裾分けです。 自分の血液が誰かのために本当に役
 立っているのか直に知る事は出来ませんが、幾ら健康な人間であっても自分の一生の内で病や怪我で輸血を必要とする場面に何時出くわすか分かりません。
 その時になって初めて献血の有難さを理解するのかも知れませんが、強制力の無い一人ひとりの善意によって成り
 立っている献血な訳ですから、経験して有難さを実感する以前に自分が出来る事を出来る内に実行する事で、それが尽力へと繋がる切っ掛けになると思います。

 今回このコラムを切っ掛けに日本赤十字社のHPを調べたり問い合わせもしたのですが、これからの少子高齢化の事態に向けての血液の確保や今回のコロナの影響で血液が激減したりして、安定確保が大きな問題になっている様です。
 前者の少子化については、小中学生向けに模擬献血を実行し献血に関する知識の普及啓発を行ったり、高校生は学校献血やセミナーなどを行い、人気度の高いイメージキャラクターを起用して若い世代への呼び掛けを実施している様です。
 また後者に於いては水泳の池江璃花子さんの病やコロナ禍の一部報道により、献血会場に人が大勢集まり混乱を招き一時期に集中しない様な継続した献血への呼びかけに努力しているようで、私自身も血液不足の報道後直ぐには行かない様に気を付けています。

 また今回改めて知った事ですが、輸血ばかりに使用されているのかと思ってましたが、半分以上が免疫グロブリン製剤と言うくすりの原料となっている事です。
 一時期コロナの治療薬としても脚光を浴びましたが、現状は神経系の病気の治療にとっても無くてはならないものとなっています。  

 この様な形で人間誰もが血液無しでは生きていけない訳ですから、私の文面だけでは説得力に欠けますが、もし献血に対しての見方が変わりましたらなるべくなら勤務時間中は避け、献血会場に足を運んでみては如何でしょうか?

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ゴルフは好きですか?

株式会社オーテック

  環境システム事業部
技術統括部 大渕 学

1.執筆のきっかけ
 先輩から計装士会に掲載されるコラム執筆の相談があったのは12月、弊社の順番が回ってきたとのことだった。
心優しき私は断ることもできず承諾してしまった。今更ながらにやんわりとお断りをするべきだったと後悔しているがもう遅い。「やっぱりできません」とは言えない時期になってしまった。仕方がない、とPCのキーボードに向かっても何も出てこない。頭に浮かぶのはいかに文字数を増やすか、句読点て行を稼ぐか、などと小学生が作文を書くときのような姑息な考えしか出てこない。何を隠そう私は作文が大の苦手で小学生のころの夏休みの宿題である読書感想文は半分以上親に頼っていた状況なのだ。

2.とりあえず書き始めなければ
 さて、何を題材にしようか?と考えてみた。長きにわたり計装の仕事をしているがコラムに載せられるような実績はない。シンボル的な建物建設に携わったこともないし、人に話すような画期的な施工を行ったこともない。人に言えない恥ずかしい仕事はあるそれは書けない。となると、業界のことではなくなってしまうが「趣味や身近なことついて書くしかないだろう」と結論付けた。
 身近なことって何? コロナ禍?私が語れるものではない。恋愛?いい年こいて・・・。車?乗れれば良い。バイク?旧車は好きだが持ってない、スポーツ?ン、これがあった!長年続けているスポーツ(趣味)ゴルフがあるじゃないか!!ということでゴルフのことを書いてみることにした

3.ゴルフとの出会い
 私がゴルフと出会ったのは25歳のとき。義父に誘われてほぼ新品の道具一式を譲り受け、数回の練習の後、群馬県、赤城のゴルフコースでデビューした、スコアは150位だったと記憶している。その当時は未だゴルフの楽しさは味わえず、その後は、仕事も忙しくゴルフからは遠ざかっていたと思う。上司の勧めもあり、ゴルフを再開したのは10年位後になった頃だと思う。A・O・Nが活躍していた頃でまさにゴルフブーム。景気も良くてゴルフ場建設も盛んでクラブハウスの新築工事には数件携わったが、まだゴルフには興味薄で、コースでプレーをするのは年に4,5回程度のペースで、電工手袋でプレーするような状態だった。スコアも120前後だったと思う。
 ある日、会社の仲間と茨城県の霞ヶ浦国際GCでプレーした時のこと、数組前でプロレスラーのジャイアント馬場さんがプレーしていたことがあった。後輩の一人が握手をしてもらって喜んでいいたのが思い出される。

4.ゴルフにはまってきた
 ゴルフにはまり始めたのは子供が小学校を卒業したころだろうか、休日を持て余すようになり、打ちっぱなしの練習場にもよく通うようになった。業界のコンペへの参加なども増えて「月一ゴルファー」になったころからゴルフが楽しくなってきた。人とゴルフの腕を競うというのは何とも励みになりこの頃からどんどんはまっていくことになる。茨城県在住であったためコースや練習場も近くて安かったので環境には恵まれていた。
 PCにはそのころからのデータが保存されている。2006年から2020までの15年で約400ラウンドしていた。平均すると年間26ラウンドほどで決して多いほうではないだろう。クラブを替えれば上手くなる気がしてとっかえひっかえ手を出した。新しいクラブでスイングするだけで良い球が出る妄想も楽しかった。誰もが陥る罠だと思う。結果はさほど変わらないのだが・・・。
 10年ほど前からは仕事の都合で横浜に住んでいた。車もなかったのでコースへ行くのは難しい状況であったが、“偶然にも”社宅から徒歩2分の所に「打ちっぱなし練習場」があり、またしても良い環境に恵まれた。仕事から帰り、食事をして、ふっと思いついたら練習ができるのだ。週に3~4回通いストレス解消にもなっていた。
 上司の勧めで再開したゴルフは仕事の上でも役立っている。取引先の方と半日一緒にプレーしながら仕事の話やプライベートの話をしていると、おのずと親しくなることができ、相談やお願いをすることができる間柄に発展することもある。「社会人としてのツールとしては有効だ」というのは納得できる。

5.最近のプレー
 ベストスコアは7年ほど前に記録した78だ。林に打ち込んだはずが木に当たってフェアウエーに戻ったり、すべてのことが良いほうに転んで出た結果だった。年間アベレージも5年ほど前は88までいき、さらに上を目指したがその後は下降の一途をたどっていて、もはや90切りも難しくなっている。
 職場では4人がスケジュールを合わせてゴルフに行くのはなかなか難しい。そこで私は「一人予約ランド」なるものを利用している。自分の都合の良い日に予約を入れれば見ず知らずのゴルフ好きとプレーするというものだ。黙々とプレーする人、会話を楽しみながらプレーする人、若い人、そうでない人、様々な人と出会う。これも一つの楽しみ方だと思って時々利用させてもらっている。
 一昨年、娘がゴルフデビューした。親ばかで道具を一式買い与えてしまったが一緒に練習やプレーをするときは、やはり楽しい。ゴルフは性別、年齢に関係なく一緒に楽しめるスポーツと言うがその通りだ。
 この先、いつまでゴルフを楽しむことができるがわからないが健康のためにも続けたいと思う。そしてまた90を切れるように少し頑張ってみたい。
  皆さん、ゴルフは好きですか?

2012/10/ 2 15:08

茨城県のスパ&ゴルフリゾート久慈のロッカールームでの写真で、ロッカーNo.1にはアマチュアゴルファー中部銀次郎さんの名前が刻まれていた。伝説のゴルファーといわれる中部銀次郎さんが唯一コース設計に携わったそうだ。この頃、ゴルフの本にもはまっていて中部銀次郎の本も読みあさっていたので感動でした。

2013/11/23 12:54
お気に入りの道具一式

最後に、大切な紙面を個人の思い出話とゴルフ自慢に使ってしまい大変申し訳ございませんでした。

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義父の携帯電話

千代田システムテクノロジーズ株式会社
国内計装セクション2
冨岡 邦夫

 先日、我が家全員の携帯電話(5台)の更新(機種変更)に合わせ、義母の携帯電話も更新(機種変更)する事にして、遂に義母(73)はスマホデビューする事になった。義母は15年前には携帯電話(ガラケー)を使用開始していたが、スマホは高価で操作が難しそうだからと、ガラケーを使い続けてきた。流石に世の流れには逆らえず、孫たちの後押しもありスマホデビューする事になった。ガラケーからスマホへの機種変更は同じ会社であった事もありメール引継ぎ等の手続きが簡単に済み、内部データもそれ程なかったため更新後約2時間後にはLINEまで出来るようになっていた。

 一方、義父(75)も約4年使い続けた格安スマホのバッテリーがもたないため機種変更を計画していたらしく、義母の機種変更に同席する事になった。前回機種変更前の格安スマホを契約した際は、義父単独で携帯ショップへ向かい契約手続きを完了させたが、義父の思いがお店の店員になかなか伝わらず、相当苦戦して手続きを完了させた苦い記憶があり、今回は私と妻にお店の店員との通訳を頼みたいとの事で、同席する事になった。機種変更へ向かう際、私と妻からも義母と同じ機種変更を推奨したが、簡単には首を縦には降ってもらえなかった。

 お店での機種変更手続きは、義母を妻が対応し、義父を私が対応する形で契約手続きを開始した。義母の手続きは前述の通り簡単に事が運び、何一つ躓かずに手続きが完了した。義父はとにかくコスト重視で、月々の支払いが現契約(格安スマホ)以下でないと契約しないと言い出し、今回のお店には格安スマホのラインナップがないため、結局契約出来ず現契約(格安スマホ)のお店に問い合わせる事にするとの事で、お店を後にした。

 次の土曜日早朝、妻の携帯に義父から連絡が入り、格安スマホを機種変更したからセットアップをお願いしたいとの事で、妻は義母と同じ機種を選ばなかった事を理由に、機種変更したお店にお願いして欲しいと一度はボールを義父に返したが、再度依頼され次の日(日曜日)に私がセットアップする事になった。今回義父の機種変更手続きは、店頭で手続きしたのではなく電話対応のみで機種変更手続きをしたようで、電話の相手は若い女性だったらしく、家族全員が上手く乗せられたものと思っていた。その若い女性曰く、セットアップは以前よりも簡単で、分からない場合も電話対応で全て操作を指示してもらえるとの事で、顧客獲得のため電話対応サービス員の向上を図っているとの事だった。最初は新型の格安スマホが届いた平日の昼間に義父がセットアップを開始したらしいが、結局義父と電話対応のサービス員の言葉が噛み合わず、セットアップを断念し妻に電話してきたとの事だった。

 頼まれた私も格安スマホのセットアップを行った事などある訳もなく、先ずはマニュアルを読み始め、手続きの順番から確認しはじめると、横で義父が電話の向こうの人と話して欲しいの一点張りで、既に電話をかけ始めサービス員と話し始めた。直ぐに義父は私に代わって欲しいとの事で代わってみるとサービス員方も困っていて、やはり言葉が通じていない事が分かった。その後、私はマニュアルを基に手続きを進め、この電話で手続き出来る内容が電話番号の引継ぎのみである事を知り、義父にその旨を伝えると更に困った表情を浮かべていた。電話番号の引継ぎには数時間かかる事をサービス員から指示され、セットアップは一旦中断し夕方再開する事で、残りのセットアップはアドレス帳とE-メール及びLINEの再開手続きである事を義父と確認し、E-メールとLINEの再開手続きには登録時のパスワードが必要である事を伝えると、困った表情を浮かべ一旦お開きになった。夕方、セットアップを再開し電話番号の引継ぎが完了したが、E-メールとLINEが開通出来ない事が理解出来ず、イラつきながらセットアップを再開し、LINEの方は妻が得意で簡単に再開する事が出来た。E-メールのアカウントは旧機種の携帯内に入っているため分かったが、パスワードはそれらしいものをいくつか入力してみたが全て違うものだったらしく、パスワードの再発行手続きを調べ私的には簡単にできる事が分かり、その旨を義父に伝えるとこの先は平日に自分でやるからと、そそくさと帰ってしまった。もう少し義父が我慢できていれば、1時間以内でセットアップ完了出来るはずだったのに、我慢の限界だったみたいで後味の悪い終わり方になってしまった。

 更に一週間が過ぎ気になっていた義父のセットアップについて妻に聞いてみると、面倒くさいのでほっといてるとの事で、今度は妻がご立腹の様子でした。まだセットアップが完了していない事を察知し、妻から義父へ連絡させセットアップを再開しようと声を掛けると、飛ぶような勢いで義父が来た。E-メールのパスワードの再発行手続きを手順通り行っていくと、本人確認で登録している電話からでないと申請が出来ない事が分かり、登録電話が義父の自宅電話(固定電話)のため、今度は義父の自宅へ移動し手続きを再開したところ、約30分でE-メールも開通し、不通になっていた約3週間分のE-メールが一斉に届きとても喜んだ。

 その後、今回セットアップに必要となった、ID、アカウント、パスワード全てのデータを紙に記録し、更にその記録を義父携帯の写メ、私の写メ及び妻へ転送し共有する事にした。結局、携帯電話の機種変更に必要な事は下記の通りで、下記に必要な記録をきちんと保管しておく事が大事で、特に年長者殿のユーザーはその保管が出来ていない人が多いらしい。
 ① 携帯番号引継ぎのためのMNP申請
 ② アドレス帳の引継ぎ(通信、記憶媒体、または手動の何れかによる)
 ③ 契約会社のマイページ設定
 ④ E-メール再開通手続き(要アカウント、パスワード)
 ⑤ LINE再開通手続き
 ⑥ 写真引継ぎ(通信、記憶媒体、機種による)
 ⑦ その他、必要アプリの引継ぎ

 今回分かった事は、年長者殿の携帯契約の際は必ずご子息が同席し、契約の際はご子息が携帯会社のご担当と話すことが望ましい。E-メールのパスワード再発行手続きを電話対応にて進めていた際、義父がサービス員と会話すると全く通じていなく、サービス員は申し訳なさそうに、契約者さんではなくお隣におられる話が分かる方に代わって頂けないでしょうかと何度も言われ、それも我慢の限界に繋がってしまったものと思われる。また、後で分かった事だが、前回(4年前)の契約時最初に機種代(ハードウェア費)を払っていたらしく、月々の支払いが安い理由はそれだった。結局義父の費用はイニシャルコストとランニングコストを考えると、義母の同コストを比較すると若干は安いかもしれないが、手続きにかかった日数とMHより同等かそれ以上にも感じられる。

 最後に、本書を読んで気を悪くされた方には申し訳なくご容赦下さい。

以  上

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「初めての北陸地区」

株式会社トーエネック
営業本部 営業部 技術提案グループ
柏原 達司

はじめに

 今回は、計装士会の年度行事であります施設見学会について、平成30年中部・北陸地区において開催しました実施例を元に、計装士会の活性化に向け書いてみたいと思います。

現 状

計装士会は、平成9年に発足し現在23年を迎えます。2,367名 (令和2年1月15日現在)の計装士が会員として登録されています。2,367名というと現在の計装士1級、2級を合わせた資格取得者が約34,000名ですのでかなり少ない(7%)と感じます。
 計装士会は、下記の7地区に分けられ年度の活動をしています。
 ① 北海道・東北地区
 ② 関東・甲信越地区
 ③ 中部・北陸地区
 ④ 近畿地区
 ⑤ 中国地区
 ⑥ 四国地区
 ⑦ 九州・沖縄地区

 この中で、「中部・北陸地区」は愛知県を中心とした中部地区と、富山県、石川県、そして福井県の北陸地区を参加対象地区としておりますが、毎年度の見学会の実施を中部地区、主に名古屋市およびその近郊にて実施してきました。当然見学会への参加者は地元の計装士会会員(および一般参加希望者)であります。北陸地区からの参加者はありません。 この状況は、他の地区においても同様です。 各地区共、広範囲にわたり、中部・北陸地区での北陸地区の様なエリアは多くあります。特に北海道、沖縄地区は大変です。

活性化に向け

計装士会の入会者数は、前述しましたように約2,400名前後を推移しています。少子高齢化による現在の労働者数が問題となっていますが、その状況は計装士においても現れると思います。今後、計装士会に参加される会員の減少が予想されます。その前に何某かの対策を講じなければなりません。
 その対策の一つとして計装士会の今後に向けて現状の継続ではなく活動の範囲を広げることを考えました。今回の北陸地区での開催目的は、将来的により多くの計装士会員の入会を目指さすことにあります。

北陸地区

活動の範囲を広げるべく平成30年度は、今までの偏った地区活動を補正し、尚且つ地区特有の技術等を再認識すべく、北陸地区在住の計装士を参加対象とした「北陸地区」での活動を計画・実施しました。(開催報告は、「計装コミュニケーション 第44号(2019年3月)」を参照願います)
 これまでは北陸地区で実施したことはなく、見学会に参加した人はいなかった訳ですので、その状況を変えるべく北陸地区での計装士会会員に向け開催を計画したわけです。
 集合場所として設定した富山駅は、名古屋駅からJRの特急(在来線 JR特急「ワイドビューひだ」)を利用して4時間弱、JR新幹線を一部(名古屋―米原)利用しても30分程度しか所要時間は短くなりません。現在は、新幹線にて東京から金沢まで行くことができます。最速で2時間30分程度で移動することができますので、まさに近くて遠い中部地区と北陸地区といえます。
 上記の交通事情以外にもそれまでの実施実績のない地区での開催については、当然のごとく問題がありました。特に大きく分けて下記の2つがありました。

① 見学会に参加をお願いする計装士の募集について

参加をお願いします計装士の募集につきましては、北陸地区では初めてですので当然の如く案内を出す関係会社の選定から解決をしなければなりませんでした。まず計装士会事務局にお願いし、北陸地区に出先を持つ関東地区の企業をリストアップ、その会社の窓口の方に案内書を送付して、北陸地区の出先に向け参加を呼び掛けていただきました。しかし、いきなり案内を受けても何人の方が検討をされるのか不安でした。案の定、電話があったのは1名。関東地区にてお願いをしました企業の方からだけでした。

当初は、せめて最低5名程度の参加者か確保できないかと考えていましたが、その5名も集めることができず、非常に甘い想定であったと悩む毎日でした。
  そこで助け舟を出していただいたのがアズビル株式会社の加藤地区幹事です。アズビル株式会社殿は北陸地区にも拠点を構え精力的に営業活動をされています。そこで、加藤地区幹事と二人で主な関係先を個別に訪問し計装士会の施設見学会を説明し、また他の関係会社にも参加を呼び掛けに回った次第です。「計装士」についての意識の掘り起こしから始まりました。参加者は、我々幹事も含めてですが何とか14名で実施することが出来ました。

② 見学先として設定する施設について

二つ目の懸案事項は見学先です。先ずもって北陸地区に於いては、都市圏では当たり前のプラントまたは生産ラインを持った工場等の選定にはかなり苦労しました。インターネットに頼ると一般の方が参加される普通の見学会となってしまいます。何とか計装士会らしく内容を盛り込んだものにしたいと思案に暮れました。
 そのような状況におきまして、今回、富士電機関係会社の皆様のご尽力をいただき下記2社の施設を見学することが出来ました。対応をしていただきました皆様には重ねてお礼を申し上げます。
 施設① 北陸電機製造株式会社(富山県)
 施設② 発紘電機株式会社(石川県)
 見学先は決定したのですが、2社の距離は概ね100kmあり、当然移動はバスになります。細かなことですがバス会社はどこにお願いするのかから始まり、ルートの設定等、決めなくてはならない事項は多々ありました。
 東京の全国展開のバス会社に依頼をし、提携会社の現地のバスを利用しました。集合場所の富山駅から富山県滑川市(施設①)、続いて石川県白山市(施設②)へのルートを設定し、金沢駅および富山駅にて解散する行程となりました。

以上の様々な課題を解決することが出来、平成29年に企画しました北陸地区での見学会は足掛け2年をかけ無事終わることが出来ました。

これから・・・

最後に北陸地区の見学会を終えて、今後の展開を考えてみたいと思います。
 中部/北陸地区では、せっかく平成30年に北陸地区にて開催出来たのですから中部地区との交互開催を目指し定着した形に持ってきたいと思います。
 計画では、北陸新幹線も金沢から敦賀を経由し大阪まで延伸されます。また名古屋にもまだ計画段階ですが接続される話があるように聞いています。名古屋、または大阪との距離が現在よりかなり近くなります。北陸地区は中部・北陸地区ではなく関東圏、関西圏からも十分に
移動可能なエリアとなっていきます。中部・北陸地区に限定せず、他地区からの参加も視野に入れた計画を今後練っていければと思います。
 参加計装士数について減少傾向が想定されるならば、歯止めをかけるべく対策を講じなければなりません。今回の北陸地区の様に他地区においても何某かの働きかけをしなければなりません。
 まず地区幹事の増員です。現在実施していない他のエリアにも地区幹事を配置します。現地の活動エリアから未実施エリアに出向いていって実施するのでは効率的ではありません。当然費用面での見直しも必要です。北陸の場合は、前述しましたように協力していただけるメンバーにも恵まれ、総力で何とか形になったという思いです。一人でできるものではありません。
 次に実施地区を定型化します。定期的に実施する地区を設定することにより計装士の皆さんのスケジュールに組み込んでいただけるのではないでしょうか。また前以て準備や計画をすることが出来ます。
 以上、今回の北陸地区での見学会を終え、些細なことですが、感じたところを述べさせていただきました。
 計装士会の今後に向け、会員数の増加と会の活性化を目指していけたらと思います。
 最後になりますが、これからもより多くの会員に支えられ、明るく開かれた計装士会として発展していくことを祈願いたしまして筆をおく次第です。
                                             以  上

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活動報告(関東・甲信越)

① 株式会社秩父富士 小鹿野工場 株式会社秩父富士 両神工場 ② 秩父錦「酒づくりの森」

活動名① 株式会社秩父富士 小鹿野工場
  株式会社秩父富士 両神工場 
② 秩父錦「酒づくりの森」
実施日令和2年(2020年)2月21日(金) 8:30~19:00
場所株式会社秩父富士 小鹿野工場
 埼玉県秩父郡小鹿野町小鹿野755-1
株式会社秩父富士 両神工場
 埼玉県秩父郡小鹿野町両神薄236-2
秩父錦「酒づくりの森」
 埼玉県秩父市別所字久保ノ入1432
参加者33名(うち計装士会12名)
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者企画・研修委員 稲生 充
1.はじめに

 今回は「株式会社秩父富士 小鹿野工場・両神工場」および「秩父錦『酒づくりの森』」の見学会を実施しました。
参加者は総勢33名、うち計装士会からは12名が参加しました。
 バスにて池袋駅を出発し、最初の見学先である株式会社秩父富士 小鹿野工場に向かいました。小鹿野工場にて、秩父富士殿より工場概況のご説明をいただき、その後富士電機殿より「インバータによるファン・ポンプの省エネ手法」・「操作表示機器の概要」について講演頂きました。
 昼食後、小鹿野工場・両神工場にて電磁接触器、セレクタスイッチ、ヒューズ等の見学をさせていただきました。秩父富士殿の工場見学終了後、秩父錦『酒づくりの森』を見学、その後は、池袋駅までバスで移動し、解散となりました。
 当日は、昨今の新型コロナウィルスの流行に対する感染防止を考慮し、終日を通してマスクの着用、 手のアルコール消毒の徹底を図った見学会とはなりましたが、事故や遅延もなく全工程を完了し、無事に見学会を実施する事ができました。また、参加いただきました皆様からのアンケート結果も好評であり、見学内容についてご満足いただけたのではないかと思っております。

2.株式会社秩父富士殿 工場見学

 1)(株)秩父富士殿 会社概要
   会社名:株式会社秩父富士
   設立:昭和42年2月13日
   資本金:80,137万円
   従業員:474人
   事業所:1.本社・小鹿野事業所
        2.両神工場
        3.長若事業所

 (2)ガイド付き見学ツアー
    施設概要の紹介・説明後、2班に別れてコマンドスイッチ、集合表示灯、シートキーボード、ヒューズ等の制御機器製品の工場見学をさせていただきました。工場は、成形フロア、プレスフロア、組立フロアと大工程ごとにフロアが分かれており、かつ各フロアにおいて製作工程に沿ってラインが形成されておりました。生産比重に合わせた設備の増強/削減、それによる製造ラインの配置見直し、動線の短縮化等、常に効率化改善を 実施されていることを説明いただきました。
    製作ラインは、機械作業 /人力作業がMIXされた状態で形成され、大量単一種類の製作に関しては機械作業、また少量多品種の製作については手作業で行われていました。また、製造機械は、自社で開発・製作され
ているとの事でした。モノづくりのノウハウを知っているからこそ、人力に頼る部分、機械に頼る部分を区分けし、手作業と機械作業の絶妙なバランスをとることで、余分な設備投資をせずに工場運営ができていると感じました。
     品質管理においては、製造機械に対する日々のチェックシート(手記)を、データ化・蓄積保存・分析をすることで、設備の予防保全として活用されておりました。また、手作業で組み立てた製品の外観検査においては、カメラによる画像正誤識別を採用して、ヒューマンエラーの防止がされておりました。社員からのアイデア改善提案が、月に一人当たり10件ほど提出され計500件ほどになるとのことで、品質性と生産性を同時にアップできるような効果の大きな案に関しては、表彰を行っているとの事でした。この様な社員一人一人の取り組みが、結果的に高いレベルの品質管理が維持できている大きな要因であるということを説明いただきまし た。
    開発から製品設計、金型設計製作、製造設備設計製作、量産対応、品質保証まで全て自社完結させており、完全一貫体制を構築することにより、午前10時までの注文は当日中に発送という目標に対して達成率95%を実現している工場でした。

集合写真(株式会社秩父富士殿 小鹿野工場)
3.秩父錦『酒づくりの森』見学

 創業寛延二年(1749年)の株式会社 矢尾本店殿の酒蔵、秩父錦『酒造りの森』を見学しました。
 清酒秩父錦蔵元の歴史は、江戸中期、初代 矢尾喜兵衛 が寛延二年(1749年)、近江より出でて秩父大宮郷(現在の秩父市)に屋号「升屋利兵衛」の開業に始まり、創業270有余年、現在9代目となる歴史のある酒蔵でした。清酒醸造蔵見学の後、観光物産館にて『秩父錦』を代表とする美味しいお酒をお土産にして、帰路につきました。

秩父錦『酒づくりの森』
秩父錦『酒づくりの森』酒蔵資料館・物産館
おわりに

 今回は、制御機器を製作されているメーカを選定し見学会を企画しました。私自身、今回の見学会に参加したことで、自社の業態とは違う製造業でありながらも作業の効率改善活動やクリティカルパスの管理手法には自身の業務と共通する部分も多く、新たな気付きを得ることができ有意義な見学会となりました。参加いただいた皆様にも、何か得ることがあったのであれば幸甚です。
 最後に今回の見学会にご協力いただきました株式会社秩父富士殿、及び株式会社矢尾本店殿の関係者皆様に厚く御礼申し上げます。

以 上

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活動報告(中国)

①「中国新聞社印刷工場(ちゅーピーパーク)」 ②「岩国サンライズクリーンセンター」

活動名①「中国新聞社印刷工場(ちゅーピーパーク)」
②「岩国サンライズクリーンセンター」
実施日令和2年(2020年)2月14日(金)9:20~17:00
場所①「中国新聞社印刷工場(ちゅーピーパーク)」
  広島県廿日市市大野387-3
②「岩国サンライズクリーンセンター」
  山口県岩国市日の出町2-75
参加者17名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中国地区担当幹事 平方 清志
1.はじめに

今年度は午前中、宮島口に近い中国新聞社の印刷工場を見学し、午後は岩国に移動して岩国サンライズクリーンセンター(ごみ処理場)を訪問しました。

2.施設概要

 ①中国新聞社の印刷工場は、新聞の刷り上げが、最高速度で1時間に18万部を 印刷する世界トップクラスの能力を持つ工場です。
 ②岩国サンライズクリーンセンターは、最新のごみ焼却設備で、1日80トンの ごみを処理できる焼却炉が2基設置され、ごみ焼却中の余熱で発電を行って います。

3.見学内容

 まず、中国新聞の印刷工場では、工場入口の1階ギャラリーで全体の印刷工程 について説明を受けた後、印刷工程順に実際の設備を各要所で説明を受けながら 見学し、各工程や過去の印刷歴史を学習しました。また新聞の印刷なので、毎日 時間との闘いですという言葉は重く感じました。

出荷ゲート

 午後は岩国サンライズクリーンセンターの見学です。ここでは3階工場管理棟 の会議室で、ごみ焼却処理設備の概要について説明(ビデオ含)を受けました。 1日80トンのごみを処理できる焼却炉が2基設置され、850℃以上の高温で燃や すことでごみを完全燃焼させること。また、ごみを燃やした時に発生する熱を回 収して蒸気タービン発電機で発電しており、発電能力は,900kwで発電した電気 はクリーンセンター内で使用するだけでなく、余った電気は隣接する余熱利用施 設や電力会社に売電され、施設の運営に有効利用されていました。 ごみを燃やすと発生する排ガスの中の有害物質を最新技術で取りのぞいており、 更に燃やしたごみの灰は、セメント原料として再利用していることを学び工場全 体を見学させて頂きました。そして、この岩国サンライズクリーンセンターの近 隣には岩国飛行場があることから高さ制限があり、建設時のクレーン作業および 建物全体の高さ制限等に苦労されたとお聞きしました。驚いたのは、航空障害と なる煙突のないクリーンセンターでした。排出する水蒸気による霧で白くなるの も航空障害となることから、その抑制対策など最新の計装技術が導入されている ことを学びました。

中央制御室
外観写真
発電機
4.見学を終えて

 心配していた天気も好天し、絶好の見学日和となり、新聞の世界最速に迫る高速印刷技術と環境にも配慮した最新のごみ焼却設備を実感し、無事見学会を終了しました。 終わりに、この見学会で、中国新聞社及び岩国サンライズクリーンセンターの皆様には各要所で丁寧な説明をしていただき、こころより感謝申し上げます。

以 上

集合写真
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活動報告(中部・北陸)

みなとアクルスエネルギーセンター

活動名みなとアクルスエネルギーセンター 
実施日令和元年(2019年)12月10日(火) 14:00~16:00
場所みなとアクルスエネルギーセンター 
  愛知県名古屋市港区港明 2-2-2
参加者29名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者中部・北陸地区担当幹事 小池 敏明
概 要

 先進のスマートエネルギーシステムの見学
   ●ガスコージェネレーション、太陽光発電、NAS電池など環境に配慮した電力供給システム
   ●排熱回収型冷温水機、バイナリー発電機、運河水利用ヒートポンプなど熱利用の高度化
   ●電気・熱・情報のネットワークCEMS(コミュニティ・エネルギー・マネジメント・システム)によるエネルギーマネジメント

エネル―センター内ロビ―
1.はじめに

 令和元年度の中部・北陸地区計装士会見学会は、名古屋市南部の港区に位置し、未来のまちスマートタウンを目指す「みなとアクルス」のエネルギー供給施設である「みなとアクルスエネルギーセンター」を見学しました。
  12月に入り寒さが厳しくなりつつあるなか好天に恵まれ風も無く穏やかな1日でした。年末も近づき慌ただしいなか多数の皆様にご参加いただき感謝いたします。

2.見学報告

(1)概要説明について
  「みなとアクルス」のスマートタウン実現に向けた開発背景、開発コンセプト、開発概要などを説明していただきました。また、まちの特徴として、「みなとアクルス」の語源にもなっている、AQUA(運河・自然に親しみ、こころ潤うまち)、LINK(人と人、人と地域をつなぐ笑顔咲くまち)、SMART(スマートエネルギーを実現し、進化するまち)について説明をしていただきました。

概要説明

(2)施設見学について
  スマートエネルギーシステムを構成しているガスコージェネレーション、バイナリー発電機、蒸気吸収式冷凍機、運河水利用ヒートポンプ、ガス焚きジェネリンク、NAS電池など省エネルギーを実現する熱源設備を見学することができました。
  また、屋上からは緑の多い自然豊かな都市空間や地域との共生を実現している事が実感できる既存エリアの風景を見ることができました。
   環境に優しい省エネルギーを実現するモデル地区というだけでなく災害時における地域へのエネルギー供給体制や地震・津波対策など地域との連携を実現している点が特に印象に残りました。

施設内見学

3.アンケートについて

 参加者の皆様に回答いただいたアンケートの結果については、概ね、「面白かった」「理解できた」「役に立ちそう」との高評価を多くいただきました。また、ほとんどの方からこのような施設見学会にまた参加したいとの回答をいただきました。意見としては、今回のように名古屋周辺だと参加しやすいとの意見をいただきました。

集合写真
4.おわりに

 当日の案内や説明をしていただきました、東邦ガス株式会社様、並びに今回の見学会にご協力いただいた関係各位に感謝し御礼を申し上げます。

以 上

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活動報告(関東・甲信越)

「在室者の気持ちに寄り添う新しい空調計装の世界」

活動名「在室者の気持ちに寄り添う新しい空調計装の世界」
講師
福田 一成 講師
  アズビル株式会社 ビルシステムカンパニー マーケティング本部 シニアアドバイザー
実施日令和元年(2019年)11月27日(水) 14:00~17:00
場所東京電業会館 3F会議室
  東京都港区元赤坂1-7-8
参加者21名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者企画・研修委員 稲生 充
1.はじめに

 令和元年度 関東・甲信越地区の勉強会を、令和元年11月27日に東京電業会館にて実施いたしましたので、ご報告いたします。

2.講習会内容

 テーマ「在室者の気持ちに寄り沿う新しい空調計装の世界」 

 次の4つのテーマに分け、講義が進められた。
   1「新しい空調計装のためのBEMS要素技術」
   2「パーソナル温冷感情報による空調制御」
   3「個人が選択する温冷空間」
   4「さらに気遣いあふれるおもてなし制御」
    ~設備の制約を制御でカバーする工夫~

講習風景
3.まとめ

 室内温熱制御において室温設定は最重要ファクターであるが、従来の温度設定 方法には以下の問題があることを教えていただきました。  
  ・建物の消費エネルギーが増加
  ・熱いと感じる人、寒いと感じる人の対立
 クラウドBEMSなどのプラットフォームの整備により、在室者は、『熱い』『寒い』 (パーソナル温冷感情報)をスマートフォン等を利用して申告することが可能と なり、システムが空調の設定値(室温設定など)を決定、過剰な設定値にならな い制御が可能となった事を教わりました。(温冷感申告空調の工夫)
 最後に、ご多用中にもかかわらず、講師としてご説明・解説をいただきました福田一成 講師には厚く御礼を申し上げるとともに、ご参加くださった皆様のご活躍をお祈り申し上げます。

以 上

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活動報告(四国)

① 石丸製麺株式会社 ② 四国電力株式会社 坂出発電所

活動名① 石丸製麺株式会社
② 四国電力株式会社 坂出発電所
実施日令和元年(2019年)11月22日(金) 8:20~16:20
場所① 石丸製麺株式会社
   香川県高松市香南町岡 701
② 四国電力株式会社 坂出発電所
   香川県坂出市番の州町 2
参加者19名
主催計装士会
協賛(一社)日本計装工業会
報告者四国地区担当幹事 森 敬二
1.はじめに

 今回の見学コース検討にあたっては、香川県といえば「うどん県」と言うことでうどん工場がいいかなと思い、革新的な製造技術に取り組んでいる石丸製麺㈱の見学を決めました。また会員になじみが深く業務にも関係する発電設備として隣市の四国電力㈱坂出発電所の見学を計画しました。

2.見学内容

 (1)石丸製麺株式会社

 石丸製麺㈱は、1904年、昔から小麦が盛んだった「高松市香南町」に創業者 石丸好太郎が開いた乾麺製造業から始まりました。その後、製粉業を開業し、以来、乾麺製造設備への積極的な投資や技術の向上に努めてきた会社です。
 工場が第1~第3工場までありますが、今回は第3工場を見学しました。
 まず、1Fエントランスホールの直径5mの水車の前で概要説明がありました。引率して頂いた説明者は、代表取締役社長である石丸氏です。
 次に2F展示ホールに移動、讃岐うどんの歴史や製造工程について、明るく開放的な空間の中で、楽しみながら石丸製麺を知ることができ、手打ちの技術を機械技術で実現した最先端の製造工程を見ることができました。
 その後、3F包装工程・讃岐うどんギャラリーで原材料である小麦や小麦の製法についても学ぶことができました。
 最後に、うどん試食。国産小麦100%の麺を堪能し、お買い物コーナーでは工場でできた製品を買うことができました。

概要説明
麺圧延器
集合写真

 (2) 四国電力株式会社 坂出発電所

 坂出発電所は、石油・天然ガス・コークス炉ガスを燃料とした火力発電所であり、四国の電力消費の変動を調整されております。発電機出力は、1~4号機で138.5万キロワット。
 まず、PRセンターで発電所紹介DVDを視聴後、合田センター所長による発電設備の模型を用いて発電方法の概要説明、その後発電所内を見学させて頂きました。
 発電所敷地面積は約36万平方メートル(甲子園球場の約9倍)のため、発電所のバスにて移動、このバスは発電所所員の通勤バスとしても活用されているそうです。
 最初は2号発電設備(2016年8月運開)の外観、淡いブルーの色彩が印象的でした。
  次に構内を一周しながら取放水・油タンク設備、煙突などを車窓見学しました。
 この後、中央制御室では運転員の勤務体制から発電設備の運転の様子を伺うことができました。運転の中心部であり、非常に興味深く見学させて頂きました。
 そして、旧1号ボイラの最上階、廻りの工場地域も見渡せます。
 最後に、PRセンターに戻り質疑応答の場を設けて頂き、制御装置のメーカやトラブル頻度等の質問に答えて頂きました。

概要説明
旧1号機タービン(実物)前集合写真
2号機コンバインドサイクル発電機
3、4号機制御室
おわりに

 お忙しい中、ご参加いただいた会員の皆様と見学案内していただきました石丸製麺㈱ならびに四国電力㈱坂出発電所の方々には深く感謝いたします。

以 上