活動名 グリコピア神戸工場見学会 実施日 令和6年(2024年)2月15日(木)13:00~17:30 場所 岡山市東区瀬戸町万富678 参加者 13名 主催 計装士会 報告者 近畿地区代表幹事 石山 輝英
1.はじめに
令和5年度近畿地区の活動として、2月15日に上記見学会を開催しましたので、以下に概要を報告いたします。
2.グリコピア神戸
(1)見学施設概要
江崎グリコ株式会社は、生産子会社である関西グリコ株式会社神戸ファクトリー内に『グリコピア神戸』を工場見学施設として設立しています。
本工場は、「ポッキー」「プリッツ」「ビスコ」などを製造する菓子製品の主力工場です。当工場見学施設は、グリコのことをもっと知ってもらいたい、お菓子のことを「見る、学ぶ、楽しむ」を体感できる企業文化施設として開館いたしました。
・創業開始:1988年
・敷地面積:1,650平方メートル
・製造品目:ポッキー、プリッツ、ビスコなどの菓子製品
(2)ガイド付見学ツアー
≪ウェルカムホール≫
始めにシアター室に案内されムービーが上映されました。
100インチの大画面で、江崎グリコの「創意工夫」を理解してもらう映像と、チョコレートに詳しくなれる「チョコレートの世界」が紹介され興味深い内容でした。 また、「エントランス」では高さ3mの「巨大ポッキー形トンネル」が現れます。 こちらのトンネルをくぐると工場見学がスタートします。
≪プリッツファクトリー≫
「ポッキー」、「プリッツ」の製造および梱包するまでの生産ラインをじっくりと見学
しました。また、人の手は加わっておらず、完全オートメーション(自動化)での生
産ラインです。
STEP.1
≪ポッキー製造および梱包作業≫
ポッキーにチョコを付けるところは、企業秘密で見られませんがCGで再現したイメージ映像で確認できました。
また、袋詰めされたポッキーがベルトコンベヤで次々と運ばれ、機械式アームで規則正しく段ボール箱に詰めて梱包されます。
ポッキー製造工程(グリコピア神戸 HPより)
STEP.2
≪チョコ貯蔵タンク≫
ガーナやエクアドル産カカオと油脂、砂糖でじっくりと9時間かけて練ります。チョコが冷えて固まらないようにタンクは二重構造になっており、外側には温水が流れています。
STEP.3
≪プリッツ製造過程≫
小麦粉やバター、油脂、砂糖など計約200キロを約20分間、機械で混ぜて生地をつくります。生地は細く切られ、ベルトコンベヤに乗って長さ25メートルの巨大なオーブンで加熱します。オーブンは220~280度で温度調節しながら綺麗なきつね色に焼いていきます。最後にアルミ製の箱の中で1日冷やした後、味付けをして完成です。
プリッツ製造工程(グリコピア神戸 HPより)
≪歴史紹介コーナー≫
1919年、カキの煮汁に多量のグリコーゲンが含まれることを確かめた創業者・江崎利一氏はグリコーゲンを活用した食品の商品化に着手しました。
チフスにかかった息子に、グリコーゲンを与えることで一命をとりとめた出来事もありこれを世の中に広めたいという思いが強かったようです。
3.おわりに
今回の工場見学は、グリコ製品の歴史、製造工程および写真撮影スポットなど興味が湧くものばかりでした。見学会に参加を頂いた皆様にも大変良かったという意見を頂き、有意義な時間を過ごせたと思います。
最後に、江崎グリコ様ならびに関係各所の皆様にご協力いただき、無事に見学会を遂行できたことを厚くお礼申し上げます。
以 上
執筆者 石山 輝英
株式会社きんでん 技術本部
プラント工事部
プラントチーム 課長